気持ちのつらさ

せん妄の評価診断基準
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次のような場合は精神科医に対するコンサルテーションを考慮する
・ケアが必要な気持ちのつらさを有する場合
・希死念慮を訴える場合
・患者によっては精神科受診に抵抗がある場合があることに留意する
気持ちのつらさの治療STEP

薬物療法 STEP1
■ 定期投与 |
■ 効果の判定・副作用の評価 |
アルプラゾラム(0.4mg) |
・1週間後に患者の「楽になった」との評価がなけれなSTEP 2へ |
┗ 2錠〜3錠 分2〜3 | ・眠気、ふらつき、転倒、倦怠感などの症状が強ければ減量 |
ロラゼパム(0.5mg) |
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┗ 2錠〜3錠 分2〜3 | |
エチゾラム(0.5mg) |
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┗ 2錠〜3錠 分2〜3 |
薬物療法 STEP2
■ 定期投与 |
■ 効果の判定・副作用の評価 |
SSRI |
最大量を投与後3週間後に評価 |
フルボキサミン(25mg) |
「楽になった」との評価がなければ SETP 2の他剤に変更、またはSTEP 3に |
┗ 2錠分2から開始、4錠分2まで増量 | |
┗ 100mg/日分2まで増量 | 副作用 |
パロキセチン(10mg) |
SSRI:嘔気、焦燥、不眠 |
┗ 1錠分1夕から開始、2錠分1まで増量 | 嘔気は1週間で耐性を生じるので可能な限り継続。 焦燥、不眠が生じれば中止 |
セルトラリン(25mg) |
SNRI : 嘔気、便秘、倦怠感、尿閉 |
┗ 1錠分1夕から開始、2錠分1まで増量 | 嘔気は1週間で耐性を生じるので可能な限り継続 |
SNRI |
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┗ ミルナシプラン(15mg) | |
┗ 2錠分2から開始、4錠分2まで増量 |
薬物療法 STEP3
・三環形・四環形抗うつ薬などを用いる
・抗コリン作用(口渇、便秘、せん妄、尿閉)、抗アドレナリン作用(起立性低血圧)などによる副作用があり、少量から慎重投与
・可能な限り専門家に相談しながら行う