緩和ケアチームとは

チーム活動

がんに伴う痛みなどの身体症状や、せん妄などの精神症状の緩和および、療養生活に関する社会的・心理的な問題への援助を行うことを目的として、 平成17年3月、奈良県立医科大学附属病院に緩和ケアチームが発足しました。

症例検討や症状評価についての勉強会を重ね、平成19年2月より、院内のがん患者の症状緩和について、主治医からの相談依頼の受付を開始しました。

緩和ケアチームのメンバーは当時、全員兼任であり、本来の業務の合間や時間外に直接、患者を診察し、主治医とともに症状緩和の方策を立てるとともに、週1回のチームカンファレンスと総回診を行う形態でチーム活動を展開してきました。

平成21年4月から緩和ケアチームが病院の組織として位置づけられ、同年5月に緩和ケア外来を開設しました。また、平成27年度より緩和ケアセンターとして新たに位置づけられ、院内患者の主治医からの依頼に基づいた従来の介入に加え、院外からの紹介に対応する体制を整備し、緩和ケアチームが依頼を受けた新患者数は着実に増加してきています。

さらに、がん診療連携拠点病院事業をはじめとした院内外の緩和ケアの啓蒙・教育活動にも積極的に取り組んでいます。