病態に合わせた制吐薬

病態に合わせた制吐薬 処方例

病態に合わせた制吐薬 処方例

制吐薬の副作用と対策
眠気(不快な場合)
制吐薬の減量・変更錐体外路症状
パーキンソン症候群やアカシジアなど 特にドパミン受容体拮抗薬で注意が必要対策
ドパミン受容体拮抗薬の中止 抗ヒスタミン薬などの投与 ヒドロキシジン(アタラックスPR)など 緩和ケアチームにコンサルテーションアカシジアとは・・
症状 =========
イライラして落ち着かない、じっとしていられない、
客観的にも落ち着かない、足がむずむずする
原因薬物 =======
抗精神病薬、抗ドパミン作用を持つ制吐薬が
最近開始・増量されていないか、
あるいは長期投与されていないかを評価
嘔気・嘔吐のケアと説明
環境調整
・ 嘔気・嘔吐を誘発するようなにおいへの配慮を行う・ 吐物の臭気を部屋にとどめない
・ 食事のにおい、香水のにおいを避ける
・ 温かい食物はにおいが強くなるので注意
・ 衣類による締め付けがないかも確認


消化管閉塞の評価
■ 病歴
身体所見画像所見
麻痺性イレウスを判別
消化管閉塞部位を推定
主要な臨床症状 | 治療の効果 | |
上部消化管閉塞 | 嘔気・嘔吐 | 不良。制吐のためにドレナージが必要なことが多い |
下部消化管閉塞 | 嘔気・嘔吐 腹部膨満、疼痛 | ドレナージをせずに薬物療法で、苦痛を緩和できる場合が多い。 |
消化管閉塞へのアプローチ
■手術・ステント・内視鏡治療の適応を専門家に相談
輸液
1,000mL/日+異常喪失量を目安に行う
2,000mL/日以上の輸液:腹水、浮腫、胸水を悪化させることが多い
■消化管ドレナージ
薬物療法
サンドスタチンR
持続皮下・静脈注射 0.3mg/日
間欠的皮下・静脈注射 0.1mg×3回/日
※
必要に応じてコルチコステロイドを併用